大検

最近、様々な理由で高校に通学できない人というのが増えているようです。いじめ、不登校、また家庭の事情などがあるのでしょうが。しかし、日本では「大学に行って勉強したい」と思っても、高校を卒業していなければ大学入試を受けることすらできません。そのような人たちのための制度が大検です。

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大検とは

大検とは、性格には「大学入学資格検定」といいます。簡単に言うと、「大学の入試を受けるだけの学力がありますよ」というのを国が認定するために行われる試験のことです。現在は大検は廃止されており、「高等学校卒業程度認定試験」となっていますが、実質的な中身はほとんど変わらないため、未だに大検といわれることが多いようです。

大検が作られた背景

大検の歴史は古く、 1951 年から行われています。これ以前はまだ旧制の学校システムが行われており、旧制中学(現在の高校)が存在していました。従って、この当時の大検は旧制中学校を卒業したものと同等の学力があると認定する「専門学校入学者検定」というのが行われていました。現在のような学校システムが完全に成立したのは 1950 年頃で、それに伴って新たに制度として創設されたのが大検です。

大検と高校卒業の違い

大検とは、あくまでも学力的に高校卒業程度の知識があることを認定しているだけですから、高校卒業とは違います。大検に合格したからといって、高校を卒業したことにはならないのです。企業の求人に「高卒以上」と書いてある場合は、恐らく大検合格の資格でははじかれてしまうでしょう。会社によるでしょうけど。この辺りは注意が必要です。

大検の受験資格

大検は、高校卒業程度の学力を持っていると国(文部科学省)が認定するものですから、当然高校を卒業している人は受験することはできません。一回大検に合格している人も当たり前ですが受験できません。また、 16 歳未満の人間にも受験資格がありません。これは現在でも変わりありません。「じゃあ 16 歳になれば大検取れるんだから 16 歳で大学受験できるだろ」と思われがちですが、特例を除き、大学の入試受験資格に「 18 歳以上になるもの」という規定があるので、どんなにがんばって自力で 16 歳で大検合格しても、大学には行けません。昔は高校に通っている間は大検を受検できなかったのですが、現在では高校に籍を置いているだけの状態の人でも大検を受けることが可能です。

大検の受験方法

大検は、以上の条件に当てはまる人であれば、申請することで誰でも受験することができます。試験は年 2 回( 8 月と 11 月)に行われます。大検の面白いところは、「科目ごとに認定される」ことです。受験した科目それぞれが合格か不合格かを判断されます。人によっては、「半分合格したけれど残りの半分は不合格だった」ということも起こり得るわけです。このような場合は、次回の大検のときに不合格だった科目だけ受検すればよいことになっています。というか、 1 回合格した科目はもう1度受けることができないようになっているのですがね。

大検の試験問題

大検は何度も言うように、高校卒業と同等の学力を持っていることを認定する試験ですから、当然試験問題も高校で学習すべき範囲から出題されます。高校向けの教科書から出題されると考えてもいいでしょう。大検の過去問をいくつか見てみましたが、正直、普通に高校に通って普通に授業を受けている人であれば特に問題なく合格できそうな感じを受けました。苦手科目であっても、少し集中して勉強すれば何とかなるのではないかと思います。少なくとも、大学受験合格を目指して大検を取ろうとしている人が手間取るものではないと思います。

大検の合格認定

大検は、指定されている必修科目と、いくつかの選択科目を合計して 8 〜 9 科目合格することで大検合格と認定されます。この大検を合格することで、ようやく大学受験資格がもらえることになります。

大検に合格するためには

大検は高校卒業レベルの知識を問うものであり、実際にその範囲から問題が出題されますから、特別な対策をする必要はなく、自分で高校の教科書を購入して勉強するのが一番の方法です。大検合格のための参考書等も販売されていますから、それを参考にするのもいいでしょう。文部科学省のホームページに行けば、過去の大検の問題と答えが公開されていますから、それをやってみるのも一つの方法です。また、場所によってですが、大検合格のための予備校も存在するようです。少し費用はかかりますが、より深く勉強したい人に向いていると思います。まあ、個人個人の事情がありますから、何が何でもとは言いませんが、高校に通える状態であれば、大検受けるよりは高校に通ったほうがいいとは思いますけどね。

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