サッカリンの性質 |
サッカリンは一般の砂糖の約300〜500倍の甘みを持つとされています。何をもって300倍としているのかは全くわかりませんが。余りにも甘すぎるため、なめた後は舌がしびれるような感覚になるそうです。また、余りに濃度が高すぎると甘いを通り越して苦く感じてしまうので、他の甘味料と混ぜて使用されることが多いです。私はなめたことがないのでわかりませんが、昭和初期には一般にも出回っていたらしく、当時なめた人がそうおっしゃっていますから多分そうなんでしょう。 |
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サッカリンの発見 |
サッカリンは人工的に作られたものですが、では誰がいつ最初に作ったのかというと、フェルバーグ・サッカリンという人が1878年に作りました。サッカリン氏が作ったからサッカリン、余りにも安直なネーミングのような気がしないでもありませんが、この頃の新発見物質には、その発見者の名前がつけられていたものが結構ありますから、特に珍しくも何ともないんでしょう。さて、このサッカリン氏、甘い物質を作ろうとしてあれこれ実験していて発見したのかというとそうではなく、他の実験をしていたら指がやたらと甘いことに気付き、「何でこんなに甘いのか? 甘さを感じる物質は何だ?」と分析を進めた結果、このサッカリンを突き止めたということです。まさに偶然の産物です。ただ、実験中に得体の知れないものをなめるのはやめた方がいいと思います。 |
サッカリンのメリット |
サッカリンはトルエンから生成できます。トルエンは腐るほどありますから、サッカリンを製造するのは非常に簡単です。しかも、少量で強力な甘さを引き出せるのですから、甘さを出すのに少量のサッカリンだけを使用すればいいことになりますよね。コストパフォーマンスがよい、これがサッカリンを使用する最大のメリットです。他にも、砂糖と違ってカロリーがないから健康にいい、なども理由として挙げられていますが、安いには勝てません。 |
サッカリン使用禁止 |
1960年代当時、世の中は食品の危険性に過敏なまでに反応しており、危険な食物は使用禁止にしようという動きが起こります。その波はサッカリンにも押し寄せ、マウスを使った実験でサッカリンを与えた雄ラットにガンが発見されたとの理由から、1973年にサッカリンは使用禁止になります。しかしその後、様々な動物にサッカリンを投与して研究した結果、ガンが発生するのはサッカリンが原因ではないという結果が報告されます。これにより、サッカリンは再び使用を許可されます。よかったのか悪かったのかはわかりませんが。 |
サッカリンの使用規制 |
安全性が確認されたサッカリンですが、まだサッカリンを危険視する人が一部にいます。そこで日本では、食品安全法によって、その使用に制限が掛けられています。お菓子には0.10g/kg未満、清涼飲料水には0.30g/kg、アイスクリーム類には0.20g/kg、などです。また、サッカリン使用食品には、その旨を明記しなければなりません。少し過剰反応しているような気もしますけど。 |
サッカリンの使用方法 |
サッカリンは水にほとんど溶けません。これはサッカリンをそのまま使用するのは難しいことを意味します。通常、サッカリンは水に溶けやすいサッカリンナトリウム(サッカリンNa)の形で使われます。今現在、アメリカでは大量に使用されていますが、日本では駄菓子やタクアン漬けなどで細々と使われています。それは、サッカリンよりも使いやすい人工甘味料があるからです。 |
サッカリン以外の人工甘味料 |
サッカリン以外にも一般的に使われる、あるいは使われていた人工甘味料がいくつかあります。まずチクロです。チクロはサッカリンと同じく製造コストが安いので、日本でも広く使われていましたが、やはり危険性を指摘され、現在は使用禁止になっています。その次に使われたのがアスパルテームです。ただ、味に多少違和感があり、日本では余り受け入れられていません。その後使われたのがアセサルフェーム。アスパルテームの代替品として使用されます。そして、今注目されているのがスクラロースです。日本での使用認可が下りたのが1999年、まだ使用され始めて間もないですが、甘みが十分で、味がよく、しかも安全ときているので、一気に広がりました。今後しばらくは、スクラロースをメインに使っていくことになりそうな流れです。しかし、初の人工甘味料サッカリンが発見されてから130年の間にこれほどの種類の人工甘味料が作られるとは・・・。人間の甘いものに対する並々ならぬ執念を感じてしまうのは自分だけでしょうか。 |
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