ニートとは |
ニートは正式には「Not Education, Employment of Training:NEET」といい、直訳すると「教育や、職業訓練を受けていない者」、日本においては「働く意欲を見せない者」という意味で用いられています。 ニートが社会問題になる理由とはニートがフリーターと共に社会問題となった背景には、「年金や国民保険料を払っていくべき若者の、全体的な収入が減少している」ことにあると見られます。もう一つには、「社会に出て行きたくない」というモラトリアム精神の現れから来る社会性の欠如であると考えられます。 ニート・フリーター・ひきこもりを一緒にするなまた、一部の心理学者や政治家がニートやフリーター、更には心理的な問題から外出しなくなる「ひきこもり」を一緒くたにした定義の上で『改善案』を公言することがありますが、これは正しい判断とはいえません。そもそも、「労働意欲」の有無でニートとフリーターは明確に分けられます。フリーターが正社員にならないのは「社員を使い潰すことで成長する企業」というシステムが存在するためといえます。ひきこもりの場合、「人に会いたくない、会うのが怖い」という恐怖心が根底にあるためです。 多様化するニートニートが社会問題になったことで、一種の流行語として扱われるようになりました。しかし、その中には「恋愛ニート」といったような偏見を持って扱われるものまであります。「ニート」という言葉は、個人を理解することなくレッテルを貼ることが出来る冷たい言葉となりつつあるのかもしれません。 新しいニート「ネオニート」そんな多様化したニートの中には、雇用関係によるものでは無い収入、いわゆる「不労収入」を得ている人たちが居ます。彼らのことを「新しいニート」ネオニートと呼びます。インターネットが普及した現在では、さまざまな手段で収入を得ることが出来ます。しかし、その収入を得るための行動は自営業の労働そのものと言っても過言ではないこともあるため、正規雇用という縛りにこだわる必要は無いではないかという声も見受けられます。 |
スポンサードリンク
ニートの実態とは |
ニートを表現する言葉としてよく知られているものに、こんな言葉があります。「働いたら負けかなと思っている。」つまり、ニートと呼ばれる人は「働くのが普通」「就職しているのが勝ち組」というような既成の概念を持っていないのです。 ニートの一日をシミュレートすると…―――朝9:00起床。昨日は4:00に寝たんだっけ。ていうか今日か。昨日もネット討論が白熱したんだ。居間で母親が作った冷めかけの朝食を新聞を読みながら食べる。読むのはテレビ欄だ。今日は本とゲームでも買いに行こう。そんなことを考えながらパジャマから着替える。もう11:00だ。初回限定版ではないから余裕を持って買いに行く。昼はマックか松屋か。買い物をしたらゲームセンターで遊ぶ。夕方になったから帰って晩御飯。父親が何か言いたそうだけど無視。カラス風呂を終えたら部屋で今日買ってきたゲームとネット。眠くなるまで遊ぶ……うん、働いたらこんな生活できないから働いたら負けだね。 ニートになる理由とは?ニートは以上のような生活を改善したいと考えることなく生活しています。それは、「一般的に立派といわれる『就職して独り立ちして家庭を持つ』ということに価値を見出せない」こと、「子供の頃から叩き込まれてきた『良い学校に入るため』の知識や技術がもう使えなくなった」といった、実社会のギャップが原因であると考えられます。すなわち、ニートとは「学歴社会への強制的な適応への反動」とも言えるのです。 ニートを騒ぎ立てたものにも問題があるでは、「学歴社会」とは一体だれが作り上げたものなのでしょうか? 私はマスメディアにあると考えています。80年代前半は学生運動の反動からか、「明るいキャンパスライフ」を前面に押し出した報道が多かったことを記憶しています。『イデオロギーを抱いて大学を目指す時代は終わった』という流れに社会を持っていったのです。そしてバブル経済の到来によって、「一流大学=一流企業」という流れが生まれ、当たり前のように十校受験といった大学受験のブームを生み出したのです。この流れが正されないままバブル崩壊を迎え、学歴偏重だけがそのまま取り残されてしまったのです。この流れこそがニートを生み出す温床になったと見る向きは少なくありません。結局のところ、ニートの増加に少なからぬ影響を与えたのはマスメディアなのです。 |
現実に即したニート対策とは |
では、どのような方法をとればニートから脱却できるのでしょうか? 無駄な公的資金投入をしないまず、これが第一に挙げられます。ニートについて騒ぎ出したことによって、ニート対策枠での予算が組まれることが有力になってきたのが最大の問題です。結局のところ、これは一部の需要のために捻出された予算であって本当の意味で「ニートのために使われるお金」ではないのです。自分たちを出汁にして税金を無駄遣いしようとしているのが明白である以上、ニートが意固地になって働かないのは当然でしょう。 企業に都合のいい法律を無くすこれが一番いいやり方であるといえます。企業を主体として考えられた法律は、国民のためにあるものではないと断言できます。企業も国も突き詰めれば「大勢の人の集まり」です。群体としての企業や国にしか目がいかないのであれば、無能と断じられても仕方が無いのです。 本当の個性を活かした職を作り出す一時期、「個性を尊重しよう」という風潮がありました。「人は皆違っていて当然」という大義名分の元にルールやマナーを守らない流れを生み出した、この風潮こそが本当の意味での個性を潰してしまっているのです。個性とは違いではありません。個人毎の得意分野や、考え方、癖といった複合的な要素なのです。ニートを個性のうちに捉え、活用する方法を考え出すことで、就業困難の結果フリーターになった人たちにも何らかの援助が可能になるのではないでしょうか。 |
スポンサードリンク